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YZ009
¥100,000
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白磁沓型茶盌 YZ008
¥60,000
■直径12.3cm 高台径 4.5cm 高さ 8.0cm 重量 404g 矢鋪與左衛門さんに、この茶器(抹茶碗)、白磁沓型茶盌(はくじくつがたちゃわん)について語ってもらいました。要点を抽出して、失礼ながら矢鋪さんの説明を簡略化したいと思います。 ■この茶器にまつわるエピソードです。矢鋪さんが有田町のポーセリンパークという大型の観光施設で、ろくろの技術を公開し、体験教室の指導をしていた時のことです。矢鋪さんの茶器が、あるVIPの目に留まりました。 ■そのVIPというのは、大徳寺の副館長、紫雲老子という方でした。大徳寺とは14世紀初頭に創立された臨済宗大徳寺派の大本山です。大徳寺は、宮本武蔵に登場する沢庵和尚を始め、名僧を輩出するとともに、茶の湯文化にも影響を与え続けてきた寺院です。 ■その紫雲老子が、矢鋪さんの茶器、その他の作品に上絵の書き物(絵や文字)を残したいと言い出したそうです。周囲の勧めもあり、所蔵していた作品の幾つかを用意し、全部で30数点の作品に、紫雲老子の筆が入ったとのことです。それらを正式な扱いとするために、箱の準備をさせられ、その箱の形状などにも多くの注文がついたそうです。なにせ、箱に老子の筆書きを依頼するにも、本来なら数年も待たねばならないほどの稀少価値があったからでした。 ■そのようないわくのある茶器、白磁沓型茶盌(はくじくつがたちゃわん)は、その時の原型そのものになります。紫雲老子が両手で感触を確かめ、その厚みや適度な重さ、上質な磁器の仕上がりに感じ入った、という逸品がこちらです。
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白磁ビアカップ YZ002
¥35,000
■口径 7.9cm 底径 5.4cm 高さ 15.9cm ■「現代の名工」や全技連マイスター、黄綬褒章受賞や宮内庁からの買い上げ指定など、数多くの輝かしい実績とタイトルを持つ矢鋪さんです。でも、直接お会いすると、自ら「名人」を否定するような話しぶりです。「まだまだ至らんばい」と。これまで紆余曲折の激しい経歴を持つ人ですから、驕り高ぶることの無意味さをよく承知しているのでしょう。 ■その風貌は、田園に蟄居する農夫のようであり、しかし、ひとたびモノづくりについて語ると、優しい眼差しに、古武士のような眼の光がほの見えてきます。 ■白磁ビアカップの特徴は、やや大きめの高台から上部に向けて細くなり、さらに大きく反り上がる、広い口縁部へのラインの美しさにあります。滑らかなその形状とともに、持ちやすい2つのラインが、しっくり手に馴染む感触を与えてくれます。 下の動画でも、矢鋪さんの人となりが顔をのぞかせています。矢鋪さんは、山間の田園地区で農業に勤しみつつ、自然とともに穏やかに生きています。
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白磁 細首花瓶 YZ004
¥60,000
■口径 2.2cm 底径(高台径)5.1cm 周囲長 25.7cm 高さ 23.9cm ■「現代の名工」や全技連マイスター、黄綬褒章受賞や宮内庁からの買い上げ指定など、数多くの輝かしい実績とタイトルを持つ矢鋪さんです。 ■でも、直接お会いすると、自ら「名人」を否定するような話しぶりです。「まだまだ至らんばい」と。これまで紆余曲折の激しい経歴を持つ人ですから、驕り高ぶることの無意味さをよく承知しているのでしょう。 ■その風貌は、田園に蟄居する農夫のようであり、しかし、ひとたびモノづくりについて語ると、優しい眼差しに、古武士のような眼の光がほの見えてきます。 ■この作品、白磁 細首花瓶の特徴は、天を目指してすっと伸びる首にあります。「細首」と呼ばれるこの首ですが、その繊細さと美しさを支えるように、おしりはふっくら、バチ形の高台で存在感を示しています。 ■余談ですが、今やこのような作品を創作する白磁の大家でありながら、当初、人間国宝 中村清六の下で修業に入る段階では、白磁の意味すら知らなかったそうです。こちら、矢鋪さんの人となりが何となく伝わる動画があります。2011年「現代の名工」に認定されたときの談話です。
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雪月花 四君子 青磁象嵌扁壺(ぞうがん へん・こ) YZ007
¥250,000
■口径 4.5cm 円形直径10.2cm 底径 6.5cm 奥行 7.0cm 高さ 21.6cm ■「現代の名工」や全技連マイスター、黄綬褒章受賞や宮内庁からの買い上げ指定など、数多くの輝かしい実績とタイトルを持つ矢鋪さんです。でも、直接お会いすると、自ら「名人」を否定するような話しぶりです。「まだまだ至らんばい」と。これまで紆余曲折の激しい経歴を持つ人ですから、驕り高ぶることの無意味さをよく承知しているのでしょう。 ■その風貌は、田園に蟄居する農夫のようであり、しかし、ひとたびモノづくりについて語ると、優しい眼差しに、古武士のような眼の光がほの見えてきます。 この作品、雪月花 四君子 青磁象嵌扁壺(ぞうがん へん・こ) について、説明します。 ■扁壺(へん・こ)の扁は面を意味します。通常、二面の平たい部分をもつのが特徴です。扁壺の原型は古代中国周時代の青銅器に遡ります。今では誰も、この器づくりに着手しないところ、矢鋪さんは、自分のライフワークとして、扁壺に取り組んでいます。この作品は数少ない、そんなチャレンジのひとつです。 ■象嵌とは、器の表面を彫り、その彫った部分に色のちがう陶土を嵌めこんで模様をつける手法です。陶土を嵌めこんだ後、釉薬をかけて本焼するとできあがります。象嵌はもともと金工や木工芸でよく使われる技法です。 ■雪月花(せつげつか、せつげっか)は、中国の詩人白居易の詩「寄殷協律」の一句「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」による語。雪・月・花という自然の美しい景物を指す語のことです。また四君子(しくんし)とは、蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉のことです。本来、中国語で君子は徳と学識、礼儀を備えた人を指し、文人はみな君子になることを目指しました。
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四神獣丸形扁壺(へん・こ)YZ001
¥250,000
■口径 4.0cm 底径 6.4cm 周囲長 31.9cm 高さ 20.8cm ■「現代の名工」や全技連マイスター、黄綬褒章受賞や宮内庁からの買い上げ指定など、数多くの輝かしい実績とタイトルを持つ矢鋪さんです。でも、直接お会いすると、自ら「名人」を否定するような話しぶりです。「まだまだ至らんばい」と。これまで紆余曲折の激しい経歴を持つ人ですから、驕り高ぶることの無意味さをよく承知しているのでしょう。 ■その風貌は、田園に蟄居する農夫のようであり、しかし、ひとたびモノづくりについて語ると、優しい眼差しに、古武士のような眼の光がほの見えてきます。 この作品、四神獣丸形扁壺(へん・こ)について、説明します。 ■扁壺(へん・こ)の扁は面を意味します。通常、二面の平たい部分をもつのが特徴です。扁壺の原型は古代中国周時代の青銅器に遡ります。今では誰も、この器づくりに着手しないところ、矢鋪さんは、自分のライフワークとして、扁壺に取り組んでいます。この作品は数少ない、そんなチャレンジのひとつです。 ■四神獣とは、中国の神話に登場する天を司る神様のことです。青龍・朱雀・玄武・白虎の姿をいただき、風水では、東が青龍・南が朱雀・北が玄武・西が白虎とされています。四神獣は、陰陽道とも関わりが深く、千年に渡って続く京の都は、この方角を司る「四神獣」によって守護され、矢鋪さんによると「だから、京は様々な災厄から守られてる」とのことです。この作品に触れた方を守る意味からも、「四神獣」への感謝と尊崇の思いを込めて、作りこまれました。
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青白磁 つる首花瓶 YZ006
¥110,000
■口径 2.7cm 底径(高台径)8.2cm 周囲長 42.0cm 高さ ≒25.7cm ■「現代の名工」や全技連マイスター、黄綬褒章受賞や宮内庁からの買い上げ指定など、数多くの輝かしい実績とタイトルを持つ矢鋪さんです。 ■でも、直接お会いすると、自ら「名人」を否定するような話しぶりです。「まだまだ至らんばい」と。これまで紆余曲折の多い経歴を持つ人ですから、驕り高ぶることの無意味さをよく承知しているのでしょう。 ■その風貌は、田園に蟄居する農夫のようであり、しかし、ひとたびモノづくりについて語ると、優しい眼差しに、古武士のような眼の光がほの見えてきます。 ■この作品 青白磁 つる首花瓶の特徴は、しっとりとした色合いの美しさと「つる首」にあります。「つる首」と呼ばれる形の花瓶。口の方を大きくし、末広がりの意味も持たせています。青白磁とは、中国産の白磁の一種の俗称であり、隠青や影青とも書かれます。白い磁器質の素地に、青みをおびた透明性の釉薬がかかっています。 ■もしお時間がありましたら、下の動画にお付き合いください。作者の矢鋪與左衛門が、2011年に「現代の名工」に認定された時の談話です。矢鋪さんの人間性や手作りにこだわるモノづくりの姿勢が伝わってきます。
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雲仙人 YZ003
¥50,000
■直径 10.8cm 高台径 5.5cm 高さ 7.8cm ■「現代の名工」や全技連マイスター、黄綬褒章受賞や宮内庁からの買い上げ指定など、数多くの輝かしい実績とタイトルを持つ矢鋪與左衛門さんです。 ■でも、直接お会いすると、自ら「名人」を否定するような話しぶりです。「まだまだ至らんばい」と。これまで紆余曲折の多い経歴を持つ人ですから、驕り高ぶることの無意味さをよく承知しているのでしょう。 ■その風貌は、田園に蟄居する農夫のようであり、しかし、ひとたびモノづくりについて語ると、優しい眼差しに、古武士のような眼の光がほの見えてきます。 ■この作品「雲仙人」は、矢鋪さんには珍しい、絵付けが行われているので、どんな意図で描いたのかを伺いました。ちょっとした気分転換とか、お遊び感覚だったのではないか、そんな気もしたからです。しかし、矢鋪さんからの返事は意外なものでした。 ■自分は、ずっと白磁を手掛けてきたが、もともとは描くことを目指していた。しかし、この作品を見て分かるように、絵はなかなかうまくならない。いまだに絵を描くとき、気持ち半分とかお遊び気分とかは全くない、もう全身全霊、絵筆に心魂を傾けているのだ、と。 下の動画でも、矢鋪さんの人となりが顔をのぞかせています。矢鋪さんは、山間の田園地区で農業に勤しみつつ、自然とともに穏やかに生きています。